「人生100年時代」によせて

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いつのまにやら「人生100年」。

祖母/「生きててもこれから迷惑かけるばかりだから、早くお迎え来てくればいいのになぁ~(苦笑)」
医師/「まだまだ元気だから、当分お迎えは来ないよ(笑)」
祖母/「今まで行儀が悪かったから、早く来てもらえないんですかねぇ・・・?(苦笑)」
医師/「お迎えが来ない限りは、誰でも死にたくて死ねないんだから、元気で頑張ろうね(笑)」
祖母/「一人で死ぬことも出来なくなっちゃたんですね・・・」

実際に私が聞いた会話です。
祖母の物忘れがひどくなり、体の痛みも出始めて自分一人でできることが少なくなり、いろいろ自信を失いかけていた頃のことです。
いま思い出しても胸が痛みます。

 

人生80年と言われていた時代が、今では「人生100年」となりました。
少し前までの日本は、長生きは幸せなことで有難く尊いイメージでしたが、寿命が延びたことにより介護や年金問題が山積するなか、不安があったとしても、お迎えがくるまでは生き続けなければならない状況になりました。

 

親を看取ったこともきっかけとなり、将来や老後を考えるようになりましたが、どう生きていきたいのか、そのためにはどのように過ごしていけばよいか模索するなか、手っ取り早く「健康寿命」を意識するようになりました。

 

【健康寿命とは】
WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間。
国連の世界保健機関(WHO)は健康寿命という新しい寿命の指標を取り入れました。これまでの平均寿命はいわゆる「寝たきり」や「認知症」といった介護を要する期間を含むため、生涯の健康な時期とに大きな開きがあることが指摘されておりました。
日本ではこの寝たきりの期間が欧米各国と比べても長く6年以上にわたります。厚生労働省の掲げる「健康日本21」でもこの「健康寿命の延伸」を目的に種々の施策がなされています。

(厚生労働省HPより)

 

もう少し若い頃は、将来身内や周囲に迷惑をかけたくないことから、人の手を借りたくないと気持ちがとても強かったのですが、最近は、人生何が起きるかわからない、意思に反して自分一人の力ではどうしようもならない時もある・・・と悟りのような割り切りも出てきました(苦笑)
そのため、迷惑や手間をかけてしまう可能性を素直に認めたうえで、周囲への迷惑やリスクを出来るだけ少なくする方法を考えつつ、一度きりの人生、自分がしたいこと、そしてすべきことを考えていきたいと思っています。

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