顔に塗るならクリームより「軟膏」

スポンサーリンク

今回は、コスメコンシェルジュインストラクターというよりは、シミ対策にちなみ薬剤のお話をします。
顔に薬を塗る場合、あなたは「クリーム」か「軟膏」か、意識していますか?

目元のトラブル発生

季節の変わり目で、乾燥や肌のトラブルが気になる人も多いと思います。

そして私も、今年に限り冬から目元の乾燥が気になり始め、悪化を恐れて先日皮膚科に駆け込みました(苦笑)

 

2月中旬

2月に入ってから、目元(特に目尻と瞼の上あたり)に痒みが出始め、ついうっかり掻いてしまうと、さらに痒みが増し、赤みが出たり、かぶれのような腫れやカサつきも気になりだしました。
そのため、症状が出た箇所にはポイント的に痒みをおさえる市販薬を塗り、さらにその周辺には保湿化粧品(目元専用クリーム)を塗って、なんとかその場しのぎで治していました。

・・・しかし、治ったように見えても数日すると、今度は反対側の目元にまた痒みが出始める・・・という繰り返し。

ちなみに、なぜか両目同時に症状がでることはなく、どちらかが治ると次は反対側に症状が出る・・・といったように、左右交互に症状が出るのが不思議でした。

 

3月下旬

3月に入ると更に痒みが増してきて、とうとうかぶれのような赤みと発疹が目元全体にうっすら広がり始めました。

痒くてもなるべく掻かないように我慢していましたが、寝ているとき無意識に掻いてしまうらしく、ある朝起きたらまるで「お岩さん」のようなホラー状態・・・。

瞼の上が重そうに赤く腫れあがっていて酷かったけれど、
「マスクもしているから、きっとわかりづらいだろう」と思い込んでいましたが、知人が私の顔を見た瞬間、
「え?? その顔どうしたの???」と、すごくビックリして覗き込みました💧

「えっ??? 私の顔、周りから見るとそんなにひどいの???」
ひえぇ~💦💦💦・・・( ̄▽ ̄;)

 

もはや、素人が市販薬でなんとかできるレベルではないことを察し、早速病院へ。
そして診断は、「顔面湿疹」。

まぁ、たいしたことはなく、早速「軟膏」を処方して頂きました。
塗り始めて2日目ぐらいから痒みもなくなり、あっという間に腫れと赤みも引き、すっかり元通り。医師が処方する医薬品はさすがによく効くことを実感~♪

 

救世主「リンデロン-VG軟膏0.12%」

ちなみに処方された薬はこちら。
リンデロン-VG軟膏0.12%

炎症を抑え、最近の感染を抑える薬です。
かゆみ、赤み、湿疹、腫れなどの皮膚の炎症症状を改善したり、乾癬の治療、熱傷(やけど)などの外傷や手術後の感染の治療目的など、多くの疾患で使われています。

リンデロンV Gには、軟膏、クリーム、ローションの3種類があり、使用部位や、皮膚の状態によって使い分けられています。
抗生剤が配合されている数少ないステロイド外用薬ですので、皮膚科をはじめ、様々な疾患に使える薬剤です。

ちなみに、ステロイドは長期にわたって広範囲に使用し続けると副作用が出てしまう可能性が高くなるため、用法用量を必ず守り、数日間使用しても改善が見られない場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談することをオススメします。

 

 

クリームと軟膏の違い(塗り薬)

そもそも軟膏とクリームは、似て非なるもの。

今回私は、「軟膏」を処方して頂きました。
やけどをした場合は、肌が敏感になってしまっているため軟膏が推奨されます。

刺激が弱く保護効果がある一方、ベタつきが強いため不快感を訴える方もおり、塗るとベタベタ・テカテカしてしまうので、特に顔には向いてないかもしれませんが、敢えてクリームでなく軟膏を処方して頂いた理由は、ズバリ「シミ予防対策」です。

 

主な成分と基剤

塗り薬をはじめ薬剤は、「主な成分」と「基剤」から作られています。

・主な成分
期待する効果を持つ有効成分のことで、いわゆる効き目の部分です。

基剤
主な成分を助ける役割として、有効成分を皮膚にとどめ、効果を引き出す働きをします。

基剤は、塗りやすさ、皮膚に対する刺激性、有効成分の安定性に影響しないものが適していますが、その中でもいろいろな種類があり、何を使用したかにより「軟膏」「クリーム」「ローション」といった違いが出てきます。

クリームの基剤

ベタつきがなく伸びも良い一方、あせ等で落ちやすいというというデメリットもあります。
油性成分に加えて水やグリセリンなどの水分が含まれているので、サラッとした塗り心地です。
ただし、軟膏に比べて皮膚吸収されやすく、刺激も強めのものが多いです。

軟膏の基剤

油性をベースにしているので、ベタついて、塗ったあともテカリがち。
しかし、クリームより刺激が少なく皮膚吸収もされにくいので、シミ対策には安心ですね。

 

迷ったら顔には「軟膏」♪

クリームと軟膏、どちらもメリット・デメリットがありますので、使用部位や、皮膚の状態によって使い分けるのが良いと思います。
そして、もし顔にご使用になる場合で、シミなどの心配がある場合は、塗っている時に多少テカテカして見栄えが悪くても、トラブル予防重視であれば「軟膏」をオススメします。

 

※あくまでも一般的な軟膏とクリームの違いですので、ご使用になる薬剤については、必ず医師か薬剤師にご相談ください。

 

タイトルとURLをコピーしました